印刷業界と環境問題
環境問題に対する社会的認識の高まりとともに印刷産業界を取り巻く社会環境は大きく変化し、印刷産業界に対しても環境に配慮した製品作りが求められています。グリーン購入法においては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」によって納入印刷物の判断の基準が定められ、各地方公共団体も次々に環境に配慮した印刷発注の基準を定めています。またエコマークにおける「紙製の印刷物」、グリーン購入ネットワークによる「印刷サービス」購入(発注)ガイドラインなど第三者機関により基準が定められようとしています。さらに民間企業においてもISO14001等環境マネジメントシステムの導入が進み、 資材調達に際して印刷産業への環境保全配慮の要求がますます強く求められる情勢にあります。
東レ水なし平版
東レの「水なし平版」は、この環境問題に対する社会的認識の高まりに応えることができる環境配慮型のオフセット印刷用印刷版です。具体的に言いますと、次に挙げる3つのポイントがあります。
1.強アルカリ現像薬品を使用しないので、有害な廃液が出ません。
水なし版は、有害な廃液が出ない "水現象方式"。現像時の廃水は通常の下水として流すことができます。PS従来版では、ph12以上の強アルカリ現像廃液が発生し、特別管理産業廃棄物として回収が義務付けられています。
2.IPA等を含む湿し水を一切使用しません。
水なし版表面のシリコンゴム層が従来の湿し水に相当し、インキを反撥します。そのため、H液やIPA等の有害物質を含む湿し水を一切使用しません。湿し水廃液は、水質汚濁防止法で定められる、BOD、COD等の基準値を越えておりますが、適切な処理をされていないケースも見受けられます。
3.準備用紙の使用量が少量ですみます。
水なし印刷は、湿し水の調整が不要ですので、版付け(印刷機への印刷版の取付)から本刷り(本番の印刷)までの準備時間が、水あり印刷と比較した場合、短時間になります。その結果、印刷準備に要するヤレ紙(準備用紙)の使用量が少量で済みます。
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